クルマ用にKEIYO AN-S092 を購入しました。
購入早々、形状から機器の内部構成が気になりました。
市場に出回っているごく一般的なWiFiルータよりも幅がある形です。
開封し中身を覗いてみると、主要構成部品としてSIMCOM 製の SIM7600JC-H + W58L が入っていました。
加えて、大きな体積を占めて、3.3Fのスーパーキャパシタが2つ入っています。
電源を切った時にLEDがなかなか消えない挙動が不思議だったのですがこれで理由がわかりました。
「クルマ専用」設計なので、電源がアクセサリーに接続され、アイドリングストップ時などのエンジン始動時等の電圧電圧降下に対応する設計思想と想像します。
筐体には「Made in China」の記載です。
SIMCOMのSIM7600JC-HはLTE Cat 4に対応し、ダウンリンク最大150Mbps、アップリンク最大50Mbpsの性能があります。
LTE-FDDの対応バンドは、B1/B3/B8/B18/B19/B26でDocomo/Softbankの主要バンドに対応します。
https://www.simcom.com/product/SIM7600X-H.html
SIMCOMのW58Lの詳細は見つかりませんでした。
以降はW58の仕様についてです。
QualcommのQCA-9377-3を使用したWi-Fi & BT4.0のモジュールです。
WiFiとしては2.4GHz/5GHz、a/b/g/n/acに対応となっています。
AN-S092としては2.4GHz b/g/nとなっており5GHzは使用できません。
W58は製品紹介ページにもSIM7600X-Hシリーズと組み合わせて使用することがサポートされると書かれています。
https://www.simcom.com/product/W58.html
ソフトウエア面ですが、
機器の状態表示、設定をするためにはログインをする必要があります。
SSID/パスワードを入れて接続しているので、このような構成は?でちょっと面倒です。
表示に使用できる言語は、日本語、英語、中国語です。
現在は無効化されていますが、加えてロシア語、アラビア語が設定にありました。
デフォルトの設定画面を表示するIPアドレスは 192.168.225.1 。
接続可能機器数の設定が出来、1~6台までとなっています。
設定を1台に設定してから複数台を接続してみましたが特に弾かれることなく普通に接続できました。この設定が何目的なのかは不明です。
表示されたhtmlを読んでみると、jquery、vueが使用されていました。
コードは難読化されておらず非常に読みやすい形で見ることが出来ます。
コードのコメントは見る限りすべて中国語(簡体字)。
そちらの方面で作成されたのでしょう。
ページ内で使用されている機器の状態表示のための情報、設定については、http postを通じて行われています。
ログイン処理で返される「LoginId」を取得できれば、「TRACKID」と「LoginId」をcookieに設定することにより、外部のプログラムから操作することが出来ます。
AN-S092からの応答はすべてjsonで返ってきます。
ビルトインのコントロールページ以外でも情報の取得は可能です。